年末調整とは?税理士が解説
年末調整とは?
年末調整とは所得税を精算する
仕組みになります。
毎月の給料から所得税が天引き
されていますが
天引きされた所得税は前払いで
年間の所得税のうちの1か月分です。
所得税は毎年1月~12月までの
給料が確定しないと計算できないからです。
給料が確定して税金計算を行い
年間の所得税を確定させます。
これを年末調整の所得税とします。
そして毎月天引きした所得税との
差額を計算して還付又は徴収として
精算することになります。
年末調整の還付金とは?
年末調整の還付金とは
年末調整の所得税-給与天引きした所得税
の差額になります。
一般論で申し上げると
給与天引きした所得税の方が
年末調整の所得税よりも大きく
なる可能性が高いです。
理由は天引きする所得税の
課税対象は
総支給額-社会保険料です。
対して年末調整は次のように計算します。
①年間の給料の総支給額(賞与も含む)-給与所得控除
②①-所得控除(配偶者控除など)=年末調整の課税対象
③②×所得税額-天引きした所得税-住宅ローン控除=年調年税額
④③×102.1%=年調年税額(徴収の場合)
年末調整の還付金は上記の③で
計算した年調年税額がマイナス
という状況になる場合です。
還付金は毎月の給料に上乗せされ
支払われることになります。
余談ですが、徴収になった場合には
毎月の給料から徴収になった金額を
さらに天引きされます。
年末調整と育児休業給付金
年末調整の対象は給料など
会社から支払われるものです。
つまり、毎月の給料とボーナスが
年末調整の対象になります。
育児休業給付金などの手当ては
基本的に所得税の非課税のため
年末調整の対象にならないどころか
所得税の対象にさえなりません。
ただ育児休業給付金は休業前の
手取り賃金の約8割が支給される
制度になるため
社会保険や所得税の課税対象には
ならないものの
前年の給料を基に計算される
住民税の支払は必要になるため
実際の手取りは8割以下になる
可能性があります。
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