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《相続税対策》自社株以外で会社の借入金は相続財産になる

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会社の借入金が相続財産になるわけ

近年の相続の現場では、会社の借入金が相続財産になるケースが多いです。

なぜ会社の借入金が相続財産になるのかを考えてみましょう!

 

会社にお金が無くなると、会社の行動としては借入を検討します。

この借入は外部からのものと、内部からのものに分けることができます。

外部は銀行からの借入金、内部は社長からの借入金です。

 

ここで気が付いてほしいのですが・・・

社長からの借入金は社長から見ると貸付金です。

したがって、社長は会社へお金を貸していることになります。

 

短期的な運転資金の枯渇では、社長が会社へお金を貸すというケース、

給料を出せないので、未払金(実質的な借入金)や短期借入金にする

といったことが実務では行われています。

 

こういったものが蓄積して、短期借入金や長期借入金に

社長名義の金銭債務が残ってしまう場合があります。

 

当然、社長名義ですから、その社長が亡くなった場合には、

その社長の貸付金をどの相続人が引き継ぐのか?

という問題が発生します。

 

(相続税法2条)

 

定期的な返済、贈与も検討の余地がある

この様に、会社から見ると借入金、社長から見ると貸付金になります。

相続財産になることはご理解いただけたかと思います。

 

では、この社長の貸付金を減らすにはどのような方法が

あるのかというと、定期的な返済、贈与といった選択肢があります。

返済をする場合には、月次の給料をやめて返済だけにする

ということで返済のお金を確保すればいいと思います。

 

また、次世代へ贈与するということもありです。

贈与税の暦年課税では年110万円まで基礎控除があります。

110万円までの贈与であれば、贈与税はかかりません。

 

(租税特別措置法70条の2の4)

 

ワンポイントアドバイス!

本当にお金がないという場合には、DESという方法もあります。

DESとは、借入金の資本転換を意味する手法です。

Debt Equity Swapの頭文字です。

 

仕訳だと次の様になります。

(借方)借入金 1億円(貸方)資本金 1億円

会計処理は非常に簡単なのですが、税務上、次のデメリットがあります。

 

1.税務上の本当の処理は次のようになります。

(借方)     (貸方)

借入金 1億円  貸付金 1億円(ここが問題の仕訳)

貸付金 1億円  現金 1億円

現金 1億円   資本金 1億円

上記をまとめると、貸付金と現金がなくなるので、

(借方)借入金 1億円(貸方)資本金 1億円

という仕訳になっているだけとなります。

 

問題の仕訳としたところがデメリット部分です。

(借方)借入金 1億円(貸方)貸付金 1億円

は時価(評価額)で行われるという判決があります。

 

つまり、実際は次のようになるかもしれないということです。

(借方)(貸方)
借入金 1億円貸付金 8,000万円
債務免除益 2,000万円
貸付金 8,000万円現金 8,000万円
現金 8,000万円資本金 8,000万円

 

債務免除益2,000万円はそのまま利益になるので、

法人税の課税対象となることになります。

これがデメリットです。

 

2.法人事業税と均等割りに関するデメリット

法人事業税については、外形標準課税の対象になる可能性があります。

DESを行う場合には、社長の貸付金が相当な金額(1億円を超える金額)に

なる可能性があります。

そうしますと、資本金が1億円を超える可能性が出てきます。

 

したがって、外形標準課税の対象となりえますので、

期末までに資本金を1億円以下にしておくことや

DESの時に、資本準備金へDESの半分を回しておくという

ことが必要になります。

 

均等割りについては、逃げられません。

税務上では、会計上の資本金と資本準備金の合計額が資本金等の額になります。

この資本金等の額が均等割りの計算根拠になりますので、

もし、DES前の資本金が500万円だと、均等割りは7万円(東京都の場合)

で済んでいたかもしれませんが、DES後の資本金等の額が1億円を超えると

従業員が50人以下だと29万円、50人を超えると53万円(いずれも東京都の場合)

になりますので、税務コストが増えることになります。

 

 

(地方税法72条の2、東京都都税条例第106条、会社法445条
デット・イクイティ・スワップ事件平成21年4月28日)

 

この記事は、この記事を作成してる時点の法令に基づき

書かれています。法令に改正があった場合には、現在の

取り扱いとは違った取り扱いになる可能性があります。

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