インボイス制度

【インボイス制度の勘違い】インボイスでないと経費計上が認められない!?


インボイスでないと経費計上が認められない!?

インボイス制度での大きな勘違い

はインボイスがないと経費計上が

認められないと考えることです。

 

経費とは基本的に事業で使った

原価、販売費及び一般管理費です。

 

これらに付随して発生した損失

を含めて経費と言います。

 

これらの考え方の根本になるのは

個人は所得税法になり

法人は法人税法になります。

 

さらに法律の前には会計諸規則

による正規の簿記の原則があります。

 

以上のことからインボイスを

持っているか否かが経費計上の

要件にはなりません。

 

 

インボイスは仕入税額控除の要件

インボイスがないと経費計上が

できないといった大きな勘違いが

発生した理由は

仕入税額控除ができないこと

に由来すると考えます。

 

インボイス制度は消費税法だけの

制度になり所得税の必要経費や

法人税の経費の概念に影響する

わけではありません。

 

必要経費の計上と仕入税額控除は

全く次元がことなる事柄です。

 

インボイスを持っていないことで

できなことは仕入税額控除です。

 

仕入税額控除は消費税の本則課税

という計算で消費税の控除を受ける

ことを言います。

 

対して必要経費は支払った対価が

事業上の経費であることです。

 

要するにインボイスは消費税の

計算上で要件になっているもので

 

必要経費として売上から控除する

経費の計上要件には含まれて

いないというわけです。

 

ただ、インボイスを持っていないことで

仕入税額控除ができなくなると

経費計上金額は増えます。

 

というのは、支払対価の金額には

本体金額と消費税額が含まれた

金額になっています。

 

インボイスを持っていないことで

仕入税額控除ができないため

支払った金額に消費税が

含まれていたとしても

 

全てが本体金額となり

全額が経費計上されます。

 

逆にインボイスがある場合には

本体金額が経費計上額になり

消費税は消費税の控除として

使われることになります。

 

 

 

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