【個人事業主向け】税金の滞納をしないための資金繰りとは?
税金の滞納が発生する理由
国税庁は令和4年度の滞納税金
についての概要を公表しています。
これによりますと申告所得税は
滞納税金の2番目に多くなっており
1番目に多いのは消費税
になっていました。
申告所得税の滞納が発生する
メカニズムで考えられることは
①売上から源泉徴収された所得税がない
②①のため3月15日に1年分の所得税が発生する
③申告・納付期限までに納付できるお金がない
④収入を生活費に使う割合が多い
といったことが複合的に起こり
滞納になってしまうのだと思います。
消費税の滞納が起こるのは
もっと深刻で
①消費税の計算上で控除税額が売上に比して割合が低い
②売上の消費税と支払った消費税を認識していない
③所得税の納付と同じ時期に納付になるため納付するお金が足りない
といったことがあると思います。
要するに納税を意識して納付期限に
納税できるお金を持っていないことで
滞納になってしまうのだと思います。
税金の滞納が発生しないための資金繰り
以上のことから税金の滞納が
発生しないための資金繰りを
考えてみたいと思います。
前提の考え方として
①納付期限までに納税に耐えられるお金を用意する
②所得税と消費税にいくらかからのかを見積もる
になります。
まず、年間の売上の15%は貯金をする
ことから始めます。
いきなり15%はきつすぎますので
毎月、月々の売上の15%を
貯金しておくことです。
15%に設定した理由は2つあります。
①士業は10.21%を源泉徴収されることで所得税が還付になる可能性が高いため
②5%は消費税の簡易課税でサービス業の場合には売上の消費税分の5%が納税になるため
ということです。
つまり、年間の売上の15%を貯金すれば
売上が増えたとしても相対的に
納税の準備資金になる貯金額は
増えるため、所得税と消費税を納付
できなくなる可能性は低くなるわけです。
納税を見積もるためには毎月
記帳を行い会計ソフトで利益や
消費税の概算を計算しておかないと
数字がわかりません。
毎月、記帳する能力を高めて
数字を確認できる状況にしておく
ことが必要だと思います。
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