個人事業主の住民税の取り扱いを税理士が解説
個人事業主の住民税とは?
個人事業主の住民税がそろそろお手元に
届く期間になっています。
個人事業主の場合には所得税の確定申告を経て
確定申告のデータがお住いの都道府県に行き
住民税の金額が計算されます。
その後
「住民税の納税通知書」がご自宅に届く
という流れになります。
住民税の納税通知書と一緒に
納付書も同封されてきます。
住民税の納付は4期にわかれていて
第一期:6月末
第二期:8月末
第三期:11月1日
第四期:翌年1月末
ということになります。
納付は納期限まで納付すれば問題ないので
すぐに全部を納付しても良いですし
原則の通りに各納期限まで納付する
といったことでも大丈夫です。
トラブルとなるのは
納付を忘れて放置です。
この場合には督促が行われて
それも無視すると財産差し押さえ
に発展することがあります。
個人事業主の住民税はどのように処理するのか?
個人事業主が住民税を納付したときの
会計処理の方法を確認します。
結論を申し上げると住民税は経費になりません。
所得税が経費にならないのと同じです。
住民税が経費にならない理由は
税金を経費にしてしまうと
翌年の課税所得に影響をするので
適正な納税ができなくなると考えるからです。
住民税を支払った場合には
次のように会計処理を行います。
事業用の口座で支払った場合を
前提にした処理です。
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 |
事業主貸 | 住民税の金額 | 普通預金 | 住民税の金額 | 住民税の納付 |
会計処理上でご注意いただきたいことは
住民税が経費になりませんので
事業主貸という勘定科目を使って処理する
ということになります。
貸方勘定科目はご利用になった納付方法により
異なることになります。
個人住民税の納付方法
住民税の納付方法としては次の方法が
ありますね。
①現金で納付
現金の場合には金融機関や郵便局
納付書を発行した地方自治体窓口
コンビニで納付できます。
②スマートフォンで納付
こちらはモバイルレジアプリで納付
LINE PayやPayPayでの納付も可能です。
③ペイジーでの納付
インターネットバンキングにおける
ペイジーで納付する方法となります。
私のお勧めはモバイルレジアプリを使い
クレジットカードで納付する方法です。
決済手数料がかかりますが
クレジットカードのポイント還元があると
使った金額がポイントになるからです。
税金を支払っているのに
ポイントがもらえるお得感があります。
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この記事は、この記事を作成してる時点の法令に基づき
書かれています。法令に改正があった場合には、現在の
取り扱いとは違った取り扱いになる可能性があります。