会社・事業

売上と入金の確認、支払の請求金額の確認と支払業務を税理士が解説


売上と入金のとは?

事業はお仕事(商品の納品やサービスの提供)で

お客様へ売上を請求して成り立ちます。

 

このときに必要な業務は2つあります。

①売上金額(請求額)の確認

②①の入金の確認

 

売上金額を間違えるとお客様からの信用を

失う可能性がありますので大切です。

 

基本的には料金表や合意した金額での

請求になると思いますので

その料金で請求していることを確認します。

 

確認するタイミングはお客様へ請求書を

発行する前に行うことになります。

 

この点、組織があれば営業担当者または経理担当者が

作成したものを上長が確認して行いますが

中小企業だとそういったことが難しい可能性があります。

 

事業規模が小さければ小さいほど

社長さんが最終確認と決裁を行って

発行することがよいと思います。

 

入金確認も大切です。

最終的に売上金を回収しないと

勘定合って銭足らずになります。

 

事業はお金がすべてになりますので

最終的な売上金の回収は最も重要です。

 

期日になったら入金されているのかを

請求金額と合わせて確認することになります。

 

この点は試算表を事業主のほうで作成できれば

試算表の売掛金部分と紐づきますので

消込ができているのかを確認することができれば

無事入金確認が完了します。

 

別のシステムで管理する場合(エクセルなど)は

請求した金額が入金されたということを

記録しておかないと入金の最終確認をしていない

ということになります。

 

事業は売って終わりではなく

入金があって初めて終わりになります。

 

 

 

支払の請求金額の確認と支払業務とは?

事業は売上だけで成り立っていません。

外部への支払も必要になってきます。

 

外部からの支払を請求された場合には

料金表や合意した金額で請求されているのか

という金額を確認することになります。

 

もし合意した金額などと異なっている

という場合には理由を相手先から聞く必要があります。

そこで交渉などを行って請求金額について

増加している部分を減らす工夫もできます。

 

従業員を雇用している場合には

給料の支払もあります。

 

給料計算は法律の定めに則って行い

給料の締め日、支給額を計算することになります。

 

外部からの請求は支払日

給料は支給日が設定されています。

 

事業でヒヤッとするのは

外部への支払でお金が減っていく瞬間です。

 

このとき初めて資金繰りが頭をよぎります。

資金繰りの管理は重要という意味が分かると思います。

 

社長さんの精神を最も傷つけるのは

資金繰りの悩みとなります。

 

余裕を持った資金繰りを行うためにも

外部の支払後にもある程度のお金が残るように

お金の調達を考えておくことがよいと思います。

 

 

 

支払業務から考える運転資金

運転資金は現実的には2つから構成されます。

①売上に紐づく原価の支払

②会社を維持するための経費の支払

 

このうち、原価の支払はかなり短期的な

お金が必要になります。

 

通常、原価の支払は売上金の入金よりも前に

支払期日が来る可能性があるからです。

 

つまり、原価の支払を行った日から

売上金の入金が行われる日までが運転資金となります。

 

次に会社の維持費にあたる経費は

売上金の入金額ー原価の支払額=粗利相当の金額

にて賄う必要があります。

 

ですから粗利率が高ければ高いほど

維持費に回せるお金は残ることになります。

 

実際には粗利で稼いだお金は次の原価の支払に

使ってしまう場合が多いので維持費を賄える

ということにはならない可能性があります。

 

結果として、販売費及び一般管理費という

会社の維持費を前提に金融機関から融資をしてもらう

というのが一般的な会社の資金繰りになります。

 

 

 

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