原価管理とは何か?なぜ必要なのか?
原価管理とは何か?
原価管理とは・・・
売上に対応する費用を管理することです。
とどのつまり適切な利益計算をするために
原価管理を行うことになります。
では原価管理とは具体的にどうするでしょうか?
会計の世界では原価計算をすることになります。
原価計算をするために原価管理をしないと
いけません。
なぜなら原価になる費用を管理した上で
原価計算に流れていくからです。
実務上では原価管理と原価計算は密接になっていて
中小企業ではどちらも同じように行われています。
原価管理が必要となる理由
私が税理士業界に入ったときから関与している
建設業では原価管理が必要となります。
建設業を例にして原価管理が必要となる
理由を明らかにしていきます。
建設業では年間に色々な仕事を受注します。
それぞれの現場で材料、人件費、外注費がかかります。
これらの経費を現場ごとに紐づけていないと
一体どうなるのでしょうか?
現場ごとに利益、損失のどちらだったのかが
わかりません。
なぜなら利益や損失を計算するためには
売上ー原価=利益又は損失となるからです。
実務上の原価管理としては
現場ごとに経費を明確にしていきます。
その上で費目別ごとに管理して計算していきます。
費目別とは、材料費、人件費などのようにです。
基本的には会計上の勘定科目で
費目別計算をしていくことになります。
そうして会社の決算を迎えたところで
受注した工事が完成、未完成と分けることで
最終的な利益計算を行っていきます。
税金計算上、企業会計上の両方とも
建設業においては仕事が完成引渡しの都度
売上と原価を計上していくことになります。
もし完成していなければ仕掛品や前受金という
翌事業年度に繰り越す勘定科目にします。
まとめ
原価管理は原価計算を通じて会計に落とし込みます。
原価管理をしないと最終的な利益確定をすることができない
完成と未完成を分けて会計処理をすることができません。
中小企業では人材不足のため
こうした管理を決算時のみにしてしまい
平均原価率などで計算してしまう場合もあります。
しかし、月次の処理で原価管理をすることで
毎月の利益計算をすることができますし
会社の事業の方向性を考えることに役立ちます。
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