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生命保険料控除で損をしないための契約の方法
生命保険料控除とは?
生命保険料控除とは、
生命保険に加入した保険料のうち、
一定の金額ごとに一定額を所得から
控除する制度になります。
勘違いしてほしくないのは、
所得控除という制度です。
所得控除=税額控除ではありません。
所得税の対象となる金額から控除する
ということが所得控除になります。
ですので、所得控除の税効果額を
調べるには以下の様に計算することになります。
例:所得税の年額:30万円、総支給額400万円
生命保険料控除10万円
10万円×30万円/400万円=7,500円
ということになります。
現行の生命保険料控除の概要
旧生命保険契約の場合
契約 | 最大の控除額 |
生命保険 | 5万円 |
個人年金保険 | 5万円 |
合計 | 10万円 |
新生命保険契約の場合
契約 | 最大の控除額 |
生命保険 | 4万円 |
介護保険 | 4万円 |
個人年金保険 | 4万円 |
合計 | 12万円 |
旧と新の見分け方法は、
生命保険会社から送付されてくる年末調整や確定申告用の
生命保険料控除証明書に「旧」「新」の
記載がありますので、確認してみてください。
(所得税法施行令208条の3~8、209条~212条)
ワンポイントアドバイス!
上記をご覧になった通り、
旧契約は2つに分けているかどうか、
新契約は3つに分けているかどうか
が重要となってきます。
実務上、よく見るのが、生命保険だけ
20万円以上の多額の保険料を支払っている場合です。
生命保険料控除は以下の様な計算になっています。
旧生命保険契約
支払保険料 | 控除の計算方法 |
25,000円以下 | 支払保険料の全額 |
25,001円~50,000円まで | 支払保険料×50%+12,500円 |
50,001円~100,000円まで | 支払った保険料×25%+25,000円 |
100,000円以上 | 一律で50,000円 |
新生命保険契約
支払保険料 | 控除の計算方法 |
20,000円以下 | 支払保険料の全額 |
20,001円~40,000円まで | 支払保険料×50%+10,000円 |
40,001円~80,000円 | 支払保険料×25%+20,000円 |
80,000円以上 | 一律に40,000円 |
この様に支払保険料によって差異があります。
現在、新たに生命保険等に加入すると、
新生命保険契約になるので、80,000円以上
支払っているかどうかを確認して、
本当に保険が必要なのかを
考えてみるいい機会になると思います。
(所得税法76条)
この記事は、この記事を作成してる時点の法令に基づき
書かれています。法令に改正があった場合には、現在の
取り扱いとは違った取り扱いになる可能性があります。