【生成AIで税理士いらずになるか?】問題点は時間、自己解決の判断、正確性、リスクの受容にある
生成AIで税理士いらずになるか?
近年、生成AIが身近な道具に
なってきています。
Windowsを使っていればCopilot
が実装されてAIで検索することが
簡単になっています。
こうなると専門家がいらなくなる
といったことが言われます。
例えば、税理士を考えてみます。
今までは膨大な法令から適用関係を
知っている税理士に質問することで
問題が解決していました。
顧問税理士をつけるかどうかは
さておき税理士に聞いてもらうため
にはお金が発生していたため
聞くに聞けないといったことも
あったかと思います。
しかし、生成AIで検索をすることで
WEB上から最適なものを抽出して
答えを返してくれることになっています。
結果、税理士いらずになる
可能性が高まったといっても
過言ではないのかもしれません。
生成AIでの問題点
生成AIでの問題点としては
①時間
②自己解決の判断
③正確性
④リスクの受容
の4つがあると考えています。
時間とは、ある税務上の処理を生成AI
で検索したところ日本語の意味が
わからず、意味を調べなおす時間などが
かかってしまうようなことです。
自分が理解するまで検索をし続ける
可能性があり、それで時間を使って
しまうというイメージです。
自己解決の判断とは生成AIで検索し
理解した時点で自己解決したのか
どうかがわらない可能性があります。
会計処理のところになって生成AIで
出た結論で処理をしますが
果たしてこれであっているのだろうか?
という不安が残ってしまうわけです。
正確性とは生成AIは質問した内容
にあっている回答を導く都合上
本当にあっているかどうかという
正確性までは判定してくれません。
正確性の判断は質問した
あなたが行うことであって
生成AIは質問には答えたよ
という立場です。
時間、自己解決の判断、正確性
といったハードルを乗り切ったところで
最後にまっているのは
どの程度のリスクがあるのかが
判断できないところで
自分で行った判断に対するリスクを
受容することになります。
生成AIでの判断は自己責任
以上までのことを乗り越えたとしても
生成AIで税理士いらずになった
あなたの処理の責任の所在は
あなたになります。
生成AIが間違った結論を導き
それがあっていると信じて処理を行い
税務上の不利益をあなたが被った
とした場合には生成AIが責任を
負ってくれるわけではないのです。
今後は、こういったリスクなどに
向き合うことができる方は
生成AIで対応するでしょうし
こういったリスクを負いたくない
のであれば税理士に依頼する
といったことになると考えます。
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