建設業で利益が出るとはどのような状態なのか?
利益が出る状態とは?
利益が出る状態とは
結果として収益>費用の状態です。
収益とは売上、費用とは経費です。
言い換えると
売上>経費で利益が出ることになります。
これを会社の利益計算をする
損益計算書に当てはめます。
損益計算書では売上をトップにして
経費を売上原価、販売費及び一般管理費
にわけて計算します。
実際には次のようになります。
①売上ー売上原価=売上総利益(粗利)
②①ー販売費及び一般管理費=営業利益
一般に利益とは営業利益を言います。
営業利益は会社の事業で儲けた利益
ということになります。
次の利益は経常利益です
上記の②+(営業外収益ー営業外費用)
という計算をします。
次の利益は税引前当期純損益です。
経常利益+(特別利益ー特別損失)
で計算を行います。
法人税の課税対象は
税引前当期純利益になります。
こちらで法人税の計算を行い
税引前当期純損益ー法人税等
で税引後当期純損益を計算します。
建設業では売上で販管費までまかう必要がある
建設業で見落としがちなのは
販売費及び一般管理費(販管費)
になります。
建設業で考えられている利益は
現場の経費をまかなえればよい
という考え方です。
現場の経費は上記で申し上げた
売上原価になります。
つまり、売上が売上原価だけを
賄うことができればよいという
考え方だと
建設業では絶対に営業利益に
ならないことになります。
なぜなら
売上ー売上原価=売上総利益
という計算の後に
売上総利益ー販管費があるので
売上総利益で販管費を賄う必要が
あることがわかります。
売上総利益は売上から売上原価を
控除した金額になりますので
結果として売上で売上原価と
販管費を賄う必要があることが
わかってきます。
すなわち、建設業で利益が出る状態
とは売上>売上原価+販管費
という状態になります。
公式ブログはこちら(平日毎日更新中)
この記事は、この記事を作成してる時点の法令に基づき
書かれています。法令に改正があった場合には、現在の
取り扱いとは違った取り扱いになる可能性があります。
また、当記事についてのご質問はお受けしておりません。
個別的なご質問は以下の
からご依頼頂けると幸いです。