フォワーディング業向け
フォワーディング向け決算の準備について税理士が解説
フォワーディング向け決算の準備
フォワーディング向け決算の準備としては
次のことを確認しないと準備になりません。
①試算表での各残高の確認
②決算月の末日までの売上と仕入の計上
③費用の見越し繰延
④貸倒引当金の計上
⑤減価償却費の計上
これらについて検討をしておくと
決算における準備で大変になる
可能性が少なくなります。
試算表の各残高の確認が必要なのは
法人税では科目内訳書を作成する都合上
科目の内容を明らかにする必要があります。
決算月の末日までの売上と仕入の計上もれが
発生すると税務調査で見つかった場合には
追徴の可能性が高くなるからです。
費用の見越し繰延は会計上の考えと
同様のものとなります。
貸倒引当金や減価償却費は
中小企業の場合には税法基準により
計上を行います。
税務上で注意したい決算ポイント
税務上で注意したい決算のポイントは
フォワーディングでは債権債務が
外貨での請求があります。
この点、税法基準においては
外貨建ての債権や債務は時価評価を
行うことになります。
一般的にはメインバンクが公表している
決算末日時点のTTMを使って円に直して
為替差益と為替差損を計上することになります。
もし決算末日が土日祝日で市場が開いていない
という場合には前日以前の決算末日に
最も近い日にちのTTMを使うことになります。
もし外貨建てについて決算末日での
時価評価を行っていない場合で
税務調査で発見されたときには
追徴課税になる場合があります。
試算表の各残高の確認において
外貨建ての債権債務を認識しておくと
時価評価がスムーズに進むと思います。
公式ブログはこちら(平日毎日更新中)
この記事は、この記事を作成してる時点の法令に基づき
書かれています。法令に改正があった場合には、現在の
取り扱いとは違った取り扱いになる可能性があります。