建設業の個人事業主が法人化するタイミングを税理士が解説
建設業の個人事業主が法人化するタイミング
建設業の個人事業主が法人化する
タイミングとしては
個人事業主での年商が3,000万円以上になる
必要があると思います。
理由は法人化した後の社会保険の会社負担分が
消費税の納税額を超える可能性があるからです。
つまり個人事業主で社会保険に加入する必要がなく
消費税の課税事業者である場合には
個人事業主を継続していた方が事業のお金が残る
可能性があるわけです。
ですから、年商1,000万円を超えて
消費税の課税事業者になるから
即法人化を行うとすると損をする
可能性があるわけです。
消費税の負担と社会保険の負担とは?
建設業の個人事業主の消費税の負担と
法人化後の社会保険の負担を考えてみましょう。
前提として個人事業主として1人でやっている
ということにします。
消費税は簡易課税として
法人化後の事業主の役員報酬は40万円にしてみます。
年商は1,200万円ということで計算をしてみたいと思います。
消費税の計算をしてみます。
第4種事業として計算してみますと
1,200万円×40%×10%=48万円
という消費税の納付額になります。
法人化後を仮定して月40万円の役員報酬として
社会保険を検討すると社会保険料率は約14%です。
40万円×14%×12=約67万円
が会社負担としての社会保険です。
67万円-48万円=19万円
という差額が生じることになります。
そうなると個人事業主として継続しておいて
消費税を納付しておいた方が良いという
選択をするのが普通ではないかと思います。
個人事業主から法人化する場合には
社会保険の負担も考えて行う必要があります。
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