建設業向け

建設業の個人事業主が効率的に記帳を行う方法を税理士が解説


効率的に記帳を行う2つのこと

効率的に記帳を行う2つのことは次の通りです。

①取引の入力を可能な限り行わない

②取引の入力を自動化する

 

この2点に尽きます。

 

取引の入力を可能な限り行わない意味は

自分で記帳を可能な限りしないことです。

 

取引の入力を自動化するとは

取引の明細を取得して自動的に仕訳を

生成することができるという意味です。

 

なぜ上記の2つに絞られるのかというと

記帳を行うという帳簿の作成が

最も時間がかかり事業にとっては

意味がない作業だからです。

 

作業はなるべく自動化することで

事業に時間を割くことができる

体制にすることが良いからです。

 

 

効率的に記帳を行う方法

記帳を行うためには最終的に会計ソフトへ

取引を入力することになります。

 

まずは取引の入力を行わなくて済む方法として

会計ソフトへ取引を移行することができる

システムを使うことになります。

 

一般的にはクラウド会計の機能の一つで

明細取得を使うことになります。

 

クラウド会計では銀行通帳の明細を取得する

クレジットカードの明細を取得することができます。

 

取得した明細をクラウド会計が自動的に

最適である仕訳に変換して仕訳が自動化できます。

 

とどのつまり事業で必要な入出金については

インターネットバンキングを用いた事業用通帳

インターネット明細を発行することができる

クレジットカードのみを使うことで効率化できます。

 

帳簿を作成するうえで上記以外があると

人力で取引の入力を行う時間が増えます。

 

クラウド会計にはレシートを読み取って

それを自動的に仕訳にする機能がありますが

レシートを写真で撮影する作業が必要です。

 

こうしたことからなるべく

レシートや領収書での発生する取引を

少なくすることが効率化になります。

 

 

 

建設業特有の処理は人力になる

建設業特有のこととしては

売上や外注費の請求書の処理になります。

 

売上は自分で請求書を作成して元請けなどに

請求書を送付することになります。

 

外注費についても外注先から請求書が来て

それを受け取ることになります。

 

ここまではそこまで手間になりませんが

建設業特有の控除、立替払いが問題です。

 

現場で一時的に立て替えたガソリン代などの

車両にかかった経費、現場で支給されて

後で控除対象となる昼食代は人力で処理を

行う必要があります。

 

外注費についても別途支払明細書を作成して

控除項目を処理したり、安全協力会費などを

精算して支払うことになります。

 

いくら取引を自動化していても

銀行口座での売上金の受領や外注費の支払は

総額ではなく純額となってしまいます。

 

この点が税法で問題になりますので

売上と外注費はそれぞれ総額にして

控除は項目ごとに勘定科目へ計上する

といった修正処理が必要となります。

 

こうした部分だけは人力が残り

建設業特有の処理となります。

 

 

 

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この記事は、この記事を作成してる時点の法令に基づき

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