M&Aにおける財務のチェックポイントを税理士が解説!
M&Aにおける財務のチェックポイント
M&Aにおける財務のチェックポイントは
以下のようになります。
①自己資本比率が10%以上
②債務償還年数が10年未満
③運転資金の2か月分以上の流動資金
解説するのは中小企業におけるM&Aの
財務のチェックポイントです。
自己資本比率は
自己資本÷総資産=自己資本比率
になります。
自己資本比率を確認する理由は
今まで資本金以上に黒字を出しているかどうかを
確認するためです。
債務償還年数が10年未満を確認する理由は
買収先の会社で今後資金需要があった場合に
融資ができるかどうかを判断するためです。
債務償還年数は
有利子負債(金融機関融資+役員借入金)÷キャッシュフロー
で計算します。
キャッシュフローは経常利益+減価償却費-法人税
という計算です。
運転資金の2か月分を要求する理由は
自転車操業状態になっていないかを確認します。
せっかく買収したのに自転車操業では
買収後に経営のかじ取りを行うときに
資金面で動くに動けないことになる
可能性がでてきます。
M&Aで財務が重要になる理由を解説
M&Aで最も重要なことは財務です。
理由は会社の経営は良くも悪くも
①お金があるかどうか
②いつでも融資が実行できるか
で決まってしまいます。
つまり、お金がないと事業は成り立たないのです。
この点、M&Aの投資の回収に目が行って
黒字だから大丈夫という判断をする場合があります。
黒字は無借金であればその金額が
収支計算上お金として貯まります。
しかし融資を受けていると
黒字から融資の年間返済金額を控除した金額が
実際に会社のお金になります。
言い換えると
黒字の金額>返済金額でないと
会社にお金は貯まりません。
こういった理由から財務面の確認が
最も重要になるのです。
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