金融機関融資

【融資の実務】いくら借りたらよいかわからない社長へ税理士が解説


いくら借りたらよいかわからない社長へ

お金を借りたいけれどよくわからない・・・

この様な悩みをお持ちの社長さんへ解説いたします。

 

まず、あなたの会社はなぜお金を借りるでしょうか?

答えは、「資金繰りが厳しいから」になると思います。

 

では、なぜ資金繰りが厳しいのでしょうか?

 

資金繰りが厳しい理由は概ね以下の理由があります。

①赤字の事業になっている(営業損失となっている)

②売掛金を回収するまでの期間が長い

③フリーキャッシュフローより多く融資を返済している(重要)

④利幅が少ない

 

実際には、上記4つが混合して資金不足になります。

 

さて、借りるお金を計算する場合には

客観的な数字で行います。

 

例えば、販売費および一般管理費の6か月分

運転資金の2か月分などです。

 

原因を探りながら

販売費および一般管理費と運転資金

どちらでの金額がより資金繰り上効果的なのかを

計算することになります。

 

 

金融機関が貸せる与信枠を理解する

会社が借りたいお金が全部受け入れられない

という場合があります。

 

理由は、与信枠という概念があるからです。

 

与信枠とはその会社がお金を借りることができる

限度額に結果としてなります。

 

一般的には金融機関は貸倒リスク回避の観点から

信用保証協会の保証枠の範囲内を与信枠にします。

 

ただその会社の限度額まで融資をしてしまうと

返済ができない可能性があると

 

与信枠が減額されて借りたいお金が

融資されないということが起こる可能性があります。

 

例えば・・・

 

創業融資で保証枠は最大3,500万円になりますが

私は最大で借りることのできた会社を見たことが

現在に至るまでありません。

 

「最大」という言葉がキーワードです。

 

なかなか思うような金額の融資を受けることが

かなわないわけです。

 

 

思うようにお金を借りる王道

会社の思うようにお金を借りたいと思うならば

王道は黒字を継続することです。

 

ただし、増収増益、粉飾決算による数字だけの黒字化

といったことは必要ありません。

 

現状維持又は減収しても黒字が継続すれば

それでよいのです。

 

あとはお金が必ず貯まる返済計画をして

お金に余裕を持たせることになります。

 

まとめると

①減収しても黒字化を達成する

②預金残高を増やす

これが王道になります。

 

 

 

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