事業計画書の役割と経営への活用とは?
事業計画書の役割とは?
多くの中小企業では事業計画書を持たずに
事業を継続しています。
事業計画書の作成を会社にアドバイスをしますが
どうもただの数字遊びのように感じる社長さんが多い
印象があります。
事業計画書の役割とは
今年はこのような数字で計画していますよ!
という経営の方針です。
ですから絵に描いた餅のような数字で計画する
ということは初めから意味ありません。
事業計画書の数字は実現可能性がある数字である
必要があると思います。
事業計画書で計画した数字を目指して会社は
事業年度の数字を追っていくことになります。
ですから会社の経営方針となるわけです。
それと金融機関からの融資を得るためには
事業計画書があると担当者からの印象が良くなります。
なぜなら金融機関は会社の将来性にお金を貸すからです。
将来のことは分からないのですがその事業年度の方針があることで
今年の状況を説明してある程度の数字も見せることができます。
このように根拠がある数字で事業計画書を作成し
会社内部と会社外部に対して事業を説明することが可能となります。
経営への活用とは?
事業計画書は作成して終わりではありません。
事業計画書の数字を達成することが必要です。
上場企業は平時であればずっと黒字を出すことできる理由は
事業計画書にあります。
事業計画を達成するために売上を伸ばしたり
下請けに値引きをお願いしたりするのです。
中小企業で、値引きのお願いをしたりしないのは
そのような考えが出てこないからです。
事業計画書を作成せず、なんとなくやっていれば黒字になる
という世界では問題がありませんでした。
しかし、新型コロナウィルス感染症の問題が起こり
前の世界とは全く異なる世界になっています。
上場企業が本格的に倒産するステージが来る可能性があります。
上場企業に比べて人的・物的資本が不足している
中小企業ではあっという間にお金の問題が出てくる可能性がありますね。
事業計画書を作成することで事業の黒字化を達成して
さらに資金繰り表を作成することで会社のお金の計画も
確認できるようにする必要があります。
まずは事業計画書が実行可能性の高い数字で作成されないと
資金繰り表の予定も出すことができません。
事業計画書は作成して終わりではなく
経営に活用することで初めて意味が出てくることになります。
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