資金繰り

【資金繰り】銀行融資で重要になる指標とは?


銀行融資で重要になる指標

銀行融資で重要になる指標は

ざっくり2つになります。

 

①自己資本比率

②預金残高

 

自己資本比率とは

純資産÷総資産

で計算します。

 

法人を前提にしますが

法人では貸借対照表があります。

 

貸借対照表の純資産の部を

資産の合計で割ることで

自己資本比率が計算できます。

 

自己資本比率でわかることは

資産のうちにどれだけ換金可能性

がある財産になっているのかです。

 

例えば、現金が500万円で負債がなく

純資産の資本金が500万円という

簡単な状態と仮定したならば

 

会社は500万円の換金価値のある

財産が100%持っていることになります。

 

預金残高は法人口座にどれだけ

現金があるのかになります。

 

預金残高は多ければ多いほど

銀行は貸しやすいです。

 

銀行の立場になって考えると

100万円のお金を持っている方と

 

1億円のお金を持っている方では

どちらの方に銀行は貸しやすいのか

というと1億円をお持ちの方になるはずです。

 

 

 

自己資本比率を増やす方法

自己資本比率は業界平均値が

中小企業庁から公表されています。

 

これはあまりあてにしてはいけません。

なぜなら、創業40年の会社など

いろいろな会社の平均値だからです。

 

自己資本比率では自己資本比率の

もととなる純資産の部がプラスに

なることを目標とします。

 

プラスになったら、5%、10%と

増えるようにしていき30%以上を

目標にできるようにします。

 

さて、自己資本比率を増やすためには

2つ方法があります。

 

①資産の合計額の金額を減らす

②純資産の部を増やす

 

自己資本比率は資産のうち

どれだけ純資産で構成されて

いるのかを表示しています。

 

分母の金額になっている資産の

金額が減ることで相対的に

自己資本比率は増えます。

 

純資産の金額を増やすためには

資本金を増やすこと(増資)と

利益剰余金を増やすことがあります。

 

増資はオーナー社長がお金持ちで

あれば可能でしょうが現実的では

ありませんので

 

利益剰余金を増やす方法が

一般的です。

 

利益剰余金は損益計算書の

税引後当期純利益で構成されます。

 

つまり、過去の黒字、赤字の

累計が利益剰余金なのです。

 

利益剰余金を増やす方法は

ざっくり申し上げると黒字を出すこと

になります。

 

黒字になってさえいれば純資産は

マイナスにはなりません。

 

税金を支払ったあとの利益を

黒字にする必要があるわけです。

 

 

預金残高の目安は3か月分の運転資金

預金残高も多いことに

こしたことはないのですが

中小企業だと自転車操業が

一般的だと思います。

 

この自転車操業から少しずつ

脱却することが最初の目標です。

 

売上金の回収を早めるとか

外部の支払いを遅く支払うとか

 

販売価格を上げて、仕入れ価格を下げる

といった不断の努力を常にすることで

預金口座にお金が増えていきます。

 

自転車操業から脱却したあとの

目標は1か月分の運転資金の3倍

 

3か月分の運転資金を持つこと

になります。

 

こちらが達成できたら次は6か月分

と預金口座の残高を増やすことを

目標にします。

 

 

 

 

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