【ダイレクト納付】令和6年4月からの新機能の自動ダイレクトを解説
自動ダイレクトとは?
e-Taxの申告等データを送信する画面で「自動ダイレクトを利用する」旨の項目が
表示されるので、チェックを入れて送信すると、申告等データの送信と併せて
ダイレクト納付の手続をすることができる機能です。自動ダイレクトを利用すると、口座引落日は各申告手続の法定納期限となります。
なお、法定納期限に自動ダイレクトの手続をした場合は
その翌取引日に口座引落しされます。国税庁 G-2-2 ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)の手続より
自動ダイレクトはすでにダイレクト納付
の手続きをしていることを前提に
自動でダイレクト納付ができ
別途ダイレクト納付の手続きを
省略できる納付方法です。
つまり、前提条件として
①すでにダイレクト納付の手続きで口座を登録していること
②電子申告をすること
になります。
利用条件は
①令和6年4月1日以降、法定納付期限が到来する申告手続き
②法定納期限内に申告手続きをする場合
利用に当たっての注意事項は
次のように納付額に制限があります。
①令和6年4月から令和8年3月まで:1千万円以下
②令和8年4月から令和10年3月まで:3千万円以下
③令和10年4月以降:1億円以下
自動ダイレクトは口座から納付をする
手続きになるため
引き落しになる日の前日までに
納付できる金額が口座にないと
引き落しされないため
前日の口座残高の確認が必要
になります。
予納でのダイレクト納付をする
予納という手続きがあります。
これは、確定申告で納付する金額
をある程度見積もっておいて
確定申告前に予備的に税金の
前払いをする手続きです。
こちらもダイレクト納付で行えます。
利用可能な税目は
①所得税
②贈与税
③法人税
④消費税
になります。
ただし、同一課税期間に限り
2税目の登録が可能なことから
所得税と消費税、法人税と消費税
といった感じの登録になります。
利用方法はe-Taxソフト(WEB版)に
ログインして
ダイレクト納付を利用した予納の申出(予納ダイレクトの利用)
を選択して手続きが可能です。
分割納付でダイレクト納付をする
分割納付という手続きも
ダイレクト納付で対応可能です。
分割納付とは納付期限までに
納付ができない金額を分割して
納付する制度になります。
延滞税はかかりますが分割を税務署に
申し出ることで一定の手続きを行い
本税から順次納付することになります。
ダイレクト納付では登録した口座から
振替を行って納付することが可能です。
ダイレクト納付による分割納付では
一度の登録で12か月後の日付まで
納付予定日を指定して納付ができます。
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